2026/10/22
ホームページ制作
ホームページをリニューアルするとき、話題の中心になるのは、たいていデザインや写真、文章です。
でも、Web制作の現場で長くやってきて、私が「これだけは忘れないでほしい」と思うのは、古いURLをどうするか という話です。
リニューアルや引っ越しでは、ページのURLが変わることがよくあります。
http:// が https:// になる○○.html だったページが、WordPressで /○○/ になるこのとき何もしないと、古いURLにアクセスした人は「ページが見つかりません」という画面にたどり着きます。ブックマークしてくれていた人、他のサイトからリンクしてくれていた人、検索結果からやってきた人が、みんな行き止まりになってしまうのです。
そこで使うのが「リダイレクト(転送)」、なかでも 301リダイレクト です。
301リダイレクトを一言でいうと、「このページは、ずっとこちらに引っ越しました」という転居届 です。
古いURLにアクセスがあると、サーバーが「301(恒久的に移動しました)」という合図と一緒に、新しいURLを返します。ブラウザは自動で新しいページを表示するので、見ている人はほとんど気づきません。
検索エンジンにとっても、この合図は大事です。「引っ越した」と分かれば、古いURLが積み上げてきた評価を、新しいURLのほうへ引き継いでくれますがGoogle Consoleなどでの設定が必要です。
ちなみに「302」という転送もあります。こちらは「一時的に移動しています」という意味です。メンテナンス中に別ページを見せる、といった場面向けで、引っ越しには301を使うのが基本です。
このブログには、2017年に書いた「【htaccess】リダイレクトいろいろ」という記事があります。自分用の備忘録として、よく使う書き方を10パターンほどまとめたものです。
今あらためて見返すと、並んでいるのは次のような場面でした。
index.html 付きのURLを、付いていないURLに統一どれも「URLが変わる」「同じページに複数のURLがある」という場面で使うものです。書き方は少しずつ違いますが、ほとんどが RewriteRule で、最後に [R=301,L] を付けるという形でした。
当時は、案件のたびにどこかのサイトを調べ直すのが面倒で、まとめて残しておいたのだと思います。 実際、その後のhttps化の作業などでも、この記事を自分で何度も見返しました。
2018年には、WordPressのサイトをhttpからhttpsにする手順を、Xサーバーとロリポップでそれぞれ記事にしています。
https化は、見た目が何も変わらないので「引っ越し」という意識を持ちにくいのですが、URLとしては 全ページが別の住所に変わる 作業です。だからこそ、httpでアクセスされたら、httpsの同じページへ301で転送する設定が欠かせません。
リダイレクトでよく見かけるのが、「古いページはぜんぶトップページへ転送」という設定です。
実は私も、2017年に「トップページ以外のアクセスをリダイレクトする方法」という記事を書いています。トップページ以外にアクセスさせたくない、という特別な事情があるサイト向けの設定でした。画像やCSSのフォルダまで転送されると表示が崩れるので、そこは除外する、という工夫も一緒に残しています。
ただ、これはあくまで特殊な使い方です。普通のリニューアルで、古いページをぜんぶトップへ送ってしまうと、
ということになります。
基本は、古いページ → 内容が一番近い新しいページ へ、1対1で転送することです。
もうひとつ、私が経験から学んだのは「転送すべきでないページもある」ということです。
2019年、依頼を受けて、WordPressの作者ページ(/author/○○/)を表示させないようにしたことがあります。最初は、そのURLにアクセスされたら404ページへリダイレクトする、という方法で対応しました。
ところがその後、リダイレクトで404ページに飛ばすやり方は、Googleから推奨されていない ことを知りました。そこで、「このページはありません(404)」というステータスコードをきちんと返したうえで、404ページの中身を表示する方式に書き直しています。カスタム投稿のタームを404にしたときも、同じ考え方で対応しました。
つまり、
と使い分けるのが大切です。「とりあえず転送しておけば安心」というわけではないのです。
リダイレクトを設定したら、必ず確認します。私が見ているのは、だいたい次のようなところです。
http と https、www あり・なしの組み合わせで、ぐるぐる回る(ループする)ことがないかSearch Consoleは、2021年に「robots.txtによりブロックされましたが、インデックスに登録しました」という警告メールが届いて、wp-admin配下のURLが登録されていたことに気づいたことがあります。自分では問題ないと思っていた設定でも、検索エンジン側から見ると違って見えることがあるので、リニューアル後はとくに、ときどき覗くようにしています。
.htaccess は1行間違えるだけでサイト全体が表示されなくなることもあるファイルです。触る前には、元のファイルを必ずコピーして残しておきましょう。
ここまでの話をまとめると、リニューアルでいちばん効く準備は、とても地味です。
「今あるページのURLを、リニューアル前に一覧にしておくこと」 です。
古いURLの一覧があれば、「このページは新しいどこに当たるか」「このページはもう無くすのか」を一つずつ決められます。逆に、リニューアルが終わってからでは、古いURLが何だったのか分からなくなってしまうことがあります。
Movable TypeからWordPressへ記事を移したときのように、システムごと入れ替える場合は、URLの形も大きく変わりがちです。移行作業そのものに気を取られて、転送のことを後回しにしないように、最初に一覧を作っておくのがおすすめです。
ホームページは、作って終わりではなく、何年も使われていく「住所」でもあります。
デザインが新しくなっても、これまで訪ねてきてくれた人がちゃんと新しいページにたどり着けるように、リニューアルのたびにそこだけは気をつけています。
ゼヒトモ内でのプロフィール: ROCKSTREAM, ゼヒトモのホームページ作成・制作サービス, 仕事をお願いしたい依頼者と様々な「プロ」をつなぐサービス
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