2026/10/21
Mac
神社にお参りしたときの写真や御朱印の写真を、このブログにもたくさん載せてきました。最近は、その写真をWordPressに載せるまでの作業を、Macのターミナルとちょっとしたスクリプトで済ませるようになりました。
そこで毎回使っているのが、Macに最初から入っている 「sips(シップス)」 というコマンドです。iPhoneの写真の形式である HEIC(ヘイク)をJPGに変換し、ついでに大きさも縮小する。これが1行でできます。
今回は、私が実際に使っている書き方と、そのときに気をつけていることをまとめてみます。「写真の変換のためにアプリを入れるのはちょっと…」という方の参考になればうれしいです。
iPhoneで写真を撮ると、設定によっては拡張子が .HEIC のファイルになります。HEICは、同じくらいの画質でもJPGよりファイルが小さくなる、新しめの画像形式です。
iPhoneやMacの中で見ている分には何の問題もありません。ただ、
といった理由で、ブログやホームページに使うならJPGにしておくのが無難です。
私の場合、参拝のときに撮った写真をMacに取り込むと、HEICのファイルが混ざっていることがありました。
sipsは「scriptable image processing system」の略で、macOSに最初から入っている画像処理のコマンドです。インストールは不要で、ターミナルを開けばすぐ使えます。
私が手順書に書いて、毎回そのまま使っているのがこの形です。
sips -s format jpeg -Z 1600 IMG_1234.HEIC --out torii.jpg
意味を分解すると、こうなります。
-s format jpeg …… 形式をJPEGにする-Z 1600 …… 縦横のうち長いほうを1600ピクセルに収める(縦横の比率はそのまま)--out torii.jpg …… 変換後のファイル名-Z は大文字です。小文字の -z は「縦と横を両方指定する」別の意味になるので注意してください。
ちなみに --out を付けずに実行すると、元のファイルそのものが書き換えられることがあります。
元の写真は残しておきたいので、必ず --out で別のファイルとして書き出すようにしています。
参拝の写真は1回で10枚以上になることもあります。
1枚ずつ打つのは面倒なので、変換後の写真を入れるフォルダを作って、まとめて変換します。
mkdir jpg
sips -s format jpeg -Z 1600 *.HEIC --out jpg/
*.HEIC は「このフォルダの中のHEICファイル全部」という意味です。--out にフォルダを指定すると、元の名前のまま拡張子だけ .jpg になったファイルが、jpg フォルダの中にできます。
iPhoneの写真は IMG_1234 のような番号の名前なので、そのあとでFinderで1枚ずつ確認しながら、negishi-hachiman-torii.jpg のように 英小文字で「何が写っているか」が分かる名前 に付け直しています。名前の付け方については、先週の記事でも書いたルールと同じです。
iPhoneの写真は、そのままだと長いほうが4000ピクセル前後あり、1枚で数MBになります。これをそのままブログに載せると、サーバーの容量を使いますし、スマホで開いたときに表示が重くなります。
私のブログの場合、下書きを投稿するスクリプトが、アップロードの直前にもう一度 長辺1200ピクセル・JPEG(画質82) に縮小しています。それなら最初から1200にすればいいのでは、と思われるかもしれません。
1600にしているのは、手元には少し余裕のある大きさで残しておきたいからです。あとで切り抜いたり、別の用途に使ったりするときに、少し大きいほうが助かります。手元用は1600、ブログに載せるのは1200、と2段階に分けている、というわけです。
写真を扱っていて、地味に大事だと感じているのがこの2つです。
スマホの写真は、横向きに撮っても縦向きに撮っても、データとしては同じ向きで保存され、「この写真は90度回して表示してね」という情報(EXIF)が別に付いていることがあります。ソフトによってはこの情報を見ないため、Macでは正しく見えていたのに、アップロードしたら横倒しになっていた、ということが起こります。
私が使っているスクリプトでは、縮小するときにこの向きの情報を読んで、実際に画像を回してから保存するようにしています。sipsで変換したあとも、念のため Finderのプレビューで向きを確認してからアップロード しています。
もうひとつは位置情報(GPS)です。スマホの写真には、撮った場所の緯度・経度が記録されていることがあります。神社の写真なら場所が分かっても困りませんが、自宅の近くで撮った写真をそのまま載せると、住んでいる場所を公開してしまうことにもなりかねません。
私のスクリプトは、縮小した画像を新しく保存し直しているので、元の写真に付いていたEXIF(位置情報を含む)は引き継がれない作りになっています。それでも、自分で何をしているか分からないまま写真を載せない ことが大切だと思っています。
ブログ以外で写真を送るときなどに位置情報が気になる場合は、iPhoneの共有画面にある「オプション」から、位置情報を外して送ることもできます。
これは少しおまけの話です。下書きを作り直すことが何度かあり、そのたびに同じ写真がWordPressのメディアに二重、三重に溜まってしまう心配がありました。
そこで今は、アップロードした写真のIDとURLを、記事ごとに 「記事名.media.json」 という小さなファイルに記録しています。2回目以降はこの記録を見て、アップロード済みの写真をそのまま使い回す仕組みです。10月17日の根岸八幡神社の記事では、写真11枚をこの方法で入れました。
メディアライブラリが散らかるのは、WordPressを長く運営しているとよくある悩みです。最初から仕組みで防いでおくと、あとが楽になります。
正直に言うと、昔は写真の変換や縮小は、専用のソフトを開いて、1枚ずつ「書き出し」をしていました。それが今では、1行のコマンドとフォルダ1つで終わります。
ターミナルというと難しそうに感じますが、sipsのように 「決まった形を1行覚えるだけ」 で役に立つものもあります。全部を覚える必要はありません。自分がよく使う1行を、メモ帳や手順書に書いておくだけで十分です。
今回の内容をまとめると、次のとおりです。
sips -s format jpeg -Z 1600 元ファイル --out 新ファイル で、変換と縮小が1行でできる*.HEIC と出力フォルダを使えば、まとめて変換できる--out で別ファイルに書き出すまずは、Macに取り込んだ写真を1枚、ターミナルで変換してみてください。「アプリを開かなくてもできるんだ」と分かると、ターミナルが少し身近に感じられると思います。
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