2026/10/19
Wordpress
WordPressで記事を書いていると、説明文を入れる欄が2つあることに気づきます。
ひとつは、投稿画面の右側(設定サイドバー)にある 「抜粋」。
もうひとつは、All in One SEO などのSEOプラグインを入れると出てくる 「メタディスクリプション」 です。
どちらも「記事の内容を短くまとめた文章」なので、初めて見た方は「同じものでは?」と思うはずです。
最近、ブログの下書き作成をAI(Claude Code)に手伝ってもらう仕組みを作ったときに、「抜粋とメタディスクリプション、どちらに何を入れるか」を改めて決める必要がありました。今回はそのときに整理したことと、10年前に自分で書いたコードの備忘録を読み返して分かったことをまとめます。
先に結論を書いてしまいます。
同じ説明文でも、読む人がいる場所が違います。
抜粋は、ブログの記事一覧やトップページの新着情報、関連記事の欄など、テーマ(デザイン)が「ここに記事の紹介文を出す」と決めている場所に表示されます。どこに出るかはテーマ次第なので、テーマによっては抜粋をまったく使っていないこともあります。
メタディスクリプションは、ページの見た目には表示されません。HTMLの <head> の中に、こんな形で書かれます。
<meta name="description" content="記事の説明文">
これは、検索エンジンに「このページはこういう内容です」と伝えるための情報です。検索結果でタイトルの下に表示される説明文の候補になります。
ただし、ここで書いた文章が必ずそのまま表示されるわけではありません。Googleは、検索した言葉に合わせて本文の一部を表示することもよくあります。それでも、自分で書いておけば「表示されるかもしれない文章」を自分で選べる、というのが大きな違いです。
WordPressの抜粋には、少し面白い性質があります。空欄のままでも、本文の冒頭から自動で作られるのです。
テーマの中では the_excerpt() という関数で抜粋を表示します。抜粋欄に何か書いてあればその文章が、空欄なら本文の最初の部分が使われます。
10年前の2016年、私はこの自動抜粋で困ったことがありました。トップページに新着情報を並べるとき、the_excerpt() の初期設定(日本語では110文字)だと長すぎたのです。そこで、文字数を30文字に切り詰めるコードを書きました。
<?php echo mb_substr(get_the_excerpt(), 0, 30); ?>
もうひとつは、別の記事として書いた「抜粋が表示されない」トラブルです。記事をインポートしたときに、抜粋欄に目に見えない余計な文字(空白など)が入ってしまい、「抜粋あり」と判断されて本文からの自動抜粋が出なくなっていました。このときは、空白だけの抜粋を空として扱うフィルターを functions.php に追加して解決しました。
この2つの経験から言えるのは、抜粋は「テーマの都合で、文字数を切られたり、表示されなかったりするもの」 だということです。抜粋の文章は、一覧の中で数十文字に切られても意味が通じるように、大事なことを先頭に書くのがおすすめです。
意外に思われるかもしれませんが、WordPress本体には、メタディスクリプションを入力する欄がありません。
そのため、多くのサイトでは All in One SEO や Yoast SEO などのSEOプラグインを入れて設定します。このブログでも All in One SEO を使っています。2015年には、このプラグインが作るタイトルを、ページの別の場所に表示するコードの備忘録も書きました。
プラグインのメタディスクリプション欄も、空欄のままだと自動で作られることが多いです。抜粋や本文の冒頭から作る設定になっているのが一般的ですが、どこから作るかはプラグインの設定によって変わります。
2016年に、2000件以上の店舗ページがあるサイトで meta keywords(キーワード)を自動で出す記事を書いたとき、私は「description は自動生成のまま。きちんと設定したほうがよいか検討中」と書いていました。10年たって、ようやくその「検討中」に答えを出したことになります。
違いを並べてまとめます。
こうして並べると、「同じ文章でもよいが、役割は別」ということが分かります。
いま、このブログの下書きは、AIが作った原稿を、私が用意したスクリプトでWordPressに「下書き」として送る仕組みにしています。
このとき、メタディスクリプション用に書いた120字前後の文章を、抜粋とAll in One SEOのメタディスクリプションの両方に入れるようにしました。理由は3つです。
本当は、一覧向けの抜粋はもっと短く、検索結果向けのメタディスクリプションは検索する人の言葉を意識して、と書き分けるのが理想かもしれません。ただ、毎日の記事で2種類の説明文を書くのは手間がかかります。まずは「どちらも空欄にしない」ことを優先しました。
ちなみに、このブログの記事一覧に抜粋が表示されているかどうかは、使っているテーマ次第です。
難しく考えなくても大丈夫です。私が実際に気をつけていることを3つだけ挙げます。
抜粋は一覧で切られ、メタディスクリプションもスマホでは途中までしか表示されないことがあります。どちらも、最初の一文だけで内容が伝わるように書くと安心です。
この記事なら「WordPress」「抜粋」「メタディスクリプション」「違い」です。言葉を詰め込みすぎると読みにくくなるので、文章として自然に入る範囲にとどめます。
全部の記事に同じ説明文が入っていると、検索エンジンにも読む人にも、ページの違いが伝わりません。自動生成に任せきりにしていると、気づかないうちに似た文章が並ぶこともあります。
10年前の私は、抜粋を「トップページに出す文字数をどう切るか」というコードの問題として見ていました。メタディスクリプションも「とりあえず自動生成のまま」でした。
いまは、どちらも「この記事を読むかどうか、読む人に決めてもらうための文章」だと考えています。サイトの中にいる人には抜粋で、検索結果を見ている人にはメタディスクリプションで、記事の中身を短く伝える。役割は違っても、目的は同じです。
AIに下書きを手伝ってもらうようになって、毎回きちんと説明文が入るようになったのは、正直うれしい変化でした。
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