2026/10/20
AI
Claude Code(クロード・コード)に、このブログの下書き作りを毎朝任せるようになって2週間ほどがたちました。朝になると、その日の曜日に合わせたテーマで記事の下書きが1本でき上がり、WordPressに「下書き」として入っています。公開するのは、私が読んで直してからです。
使い始めてすぐに分かったのは、AIは前の日の会話を覚えていない ということでした。毎朝の作業は、新しく来た人が初めて仕事をするのと同じ状態から始まります。「昨日も言ったけど、スラッグは英語でね」は通じません。
そこで頼りになるのが、作業のやり方を書いた 「手順書」 です。私の場合は daily_instructions.md という1枚のテキストファイルで、AIは毎朝これを読んでから作業を始めます。
最初は「曜日ごとのテーマ」と「記事の条件」くらいしか書いていませんでした。ところが、毎朝の下書きを見ては「ここが違う」と思うたびに書き足していったら、2週間でずいぶん中身が増えました。この記事では、実際に書き足したことを6つ紹介します。
AIへのお願いは、その場で話しかけて直すこともできます。でも、それだと直したことは その日限り です。翌朝にはまた同じ間違いが出てきます。
手順書に1行書いておけば、翌日からは毎回それを読んでくれます。言い換えると、直したいことは口で言わずに、紙に書く。人に仕事を引き継ぐときの「申し送りノート」と同じ考え方です。
なお、パスワードを読ませない、公開は人間が押す、といった「やらせないこと」のルールは、別のファイルにまとめています。それについては以前の記事で書きましたので、今回は「毎日の作業のやり方」のほうの話です。
最初につまずいたのは、下書きを書く形が毎回少しずつ違うことでした。タイトルが見出しになっていたり、タグの区切りがバラバラだったり。人が読むぶんには困りませんが、下書きは プログラムがファイルを読み取ってWordPressに送る 仕組みなので、形が揃っていないと取り出せません。
そこで手順書に「出力フォーマット」を書きました。
あわせて、いきなり送らずに「試しに読み取るだけ」の確認(dry-run)を先にする という手順も入れました。タイトルやタグが正しく取り出せているかを見てから、本番の送信をします。Webサイトの公開前にテスト環境で確認するのと同じで、一手間ですが安心感がまるで違います。
スラッグとは、記事のURLの最後の部分です。WordPressは日本語のタイトルからそのまま作ってしまうことがあり、URLが長い記号の列になってしまいます。
手順書には次のように書きました。
記事を作った日付-推奨タイトルの英語訳 にするさらに、実際の例を1つ書いておく のが効きました。ルールの説明だけより、「たとえばこう」が1行あるほうが、AIも人もずっと迷いません。
AIにブログを書かせると、私が体験していないことまで、もっともらしく「体験談」にしてしまうことがあります。そこで、使ってよい材料を 「過去のブログに書いた本人の体験」と「このパソコンで実際にやった作業の記録」 に限りました。
そして、気持ちや年数など推測で補ったところには、必ず 【要確認】 と書いてもらいます。毎朝の下書きの冒頭には「何を材料にしたか」と「【要確認】がいくつあるか」が書かれているので、私はそこから読み始めます。
ちなみにこの記事の材料も、手順書そのものと、作業のときに残ったファイルの記録です。
下書きには、曜日ごとの写真にタイトルの文字を入れたアイキャッチ画像も付けています。これもAIがプログラムで作っています。
ところが、ブログの一覧ページで見ると、文字が切れていました。一覧では横長の画像の 真ん中だけが正方形に切り抜かれて 表示されるためです。
10月16日に、手順書のこの部分をまるごと書き直しました。
最後の「目で見て確認」は、地味ですが一番大事だと思っています。
プログラムが「できました」と言っても、見た目が正しいとは限らないからです。
土曜日は神社・仏閣の日です。ただ、参拝していない神社のことを書くわけにはいきません。
そこで、過去に参拝記事を書いた神社を題材にして、その記事でWordPressにアップ済みの写真を本文に3〜5枚入れる というルールを足しました。
写真を探すための小さなプログラムも作り、写真の選び方も手順書に書いています。
写真の選び方は、人が判断していたことを言葉にした部分です。言葉にしてみると、自分が何を気にしていたのかが分かって、少し面白かったです。
10月18日には、少し困ったことが見つかりました。下書きのファイルでは、区切りのために --- という線をあちこちに入れています。これが 本文の中にそのまま横線(区切り線)として入っていた のです。下書きの段階では気づきにくく、何本かたまってから分かりました。
対応は2つです。
このとき、プログラムは直す前の版を別の名前(.bak)で残し、記事のほうも 直す前のHTMLを1本ずつ保存してから 手を入れました。【要確認:既存記事の修正は手順書の範囲外なので、本人が指示して別の作業として行ったものか】
同じ日に、過去に参拝した日の日付で下書きを作れるようにもしました。参拝記事は、参拝した日の記事として並んでいてほしいからです。
書き足してきたことを振り返ると、コツは次の4つでした。
その日のうちに書かないと、翌朝また同じことが起きます。完璧な手順書を最初から作ろうとしなくて大丈夫です。
「一覧では真ん中が正方形に切られるから」のように理由を添えると、AIが似た場面でも判断を外しにくくなると感じています。
スラッグの例のように、「たとえばこう」が1つあるだけで、出てくるものが揃います。
手順書やプログラムを変えるときは、前の版を残してから。手順書が育つほど、変えたことで別のところが崩れる心配も増えるからです。
昔、制作の仕事で作業マニュアルを作ったことがあります。そのときも、最初の版がそのまま使えたことはなく、現場で「ここが分かりにくい」と言われては直していました。
AI相手でも、まったく同じでした。違うのは、AIは文句を言わないかわりに、手順書に書いていないことは毎回同じように間違える ところです。だからこそ、間違いは「AIのせい」ではなく「手順書にまだ書いていないこと」の印だと考えるようにしています。
そう考えると、毎朝の下書きを読む時間は、AIの答え合わせであると同時に、自分の仕事のやり方を見直す時間にもなっています。
AIに毎日の作業を任せるときの手順書は、一度では完成しません。私がこの2週間で書き足したのは次の6つです。
これからAIに何かを任せてみたい方は、まず1枚のテキストファイルに「いつも言っていること」を書き出すところから始めてみてください。失敗するたびに1行ずつ足していけば、それが自分だけのAI向けマニュアルになっていきます。
ゼヒトモ内でのプロフィール: ROCKSTREAM, ゼヒトモのホームページ作成・制作サービス, 仕事をお願いしたい依頼者と様々な「プロ」をつなぐサービス
2026/10/21
Mac
2026/10/20
AI
2026/10/19
Wordpress
2026/10/18
曹洞宗
寺院
御朱印
2026/10/18
スパム