2026/10/08
ホームページ制作
先日、このブログの過去記事を整理していて、2014年11月に書いた「必要とされるホームページ制作について」というシリーズに目が止まりました。全部で5回に分けて書いた記事です。
当時の私は、たくさんのサイトのディレクションに関わっていました。システムディレクターとして、他のディレクターが用意したデザインや企画書をもとに、開発の設計書を作る仕事もしていました。
その頃に感じていた「もやもや」を、そのまま文章にしたのがこのシリーズです。
60代になった今、読み返してみると、少し恥ずかしい部分もあります。それでも、「これは今でもまったく同じだな」と思う部分がたくさんありました。【要確認:読み返した感想を一言】
この記事では、12年前の自分の記事を手がかりに、ホームページ制作で 変わったこと と 変わらないこと を振り返ってみます。
シリーズの中で一番言いたかったことは、とてもシンプルです。
「そのホームページは、本当にお客様のためになっているのか?」
当時は、ネットショップの構築にECCUBEをよく使っていました。このブログにも、ECCUBEのカスタマイズ記事を70本ほど書いています。
その中で、何度も同じ場面に出会いました。
作った側は「いいものができた」と思っています。でも、毎日そのサイトを更新するのは、お客様自身です。お客様が使いこなせなければ、どんなに高機能なサイトでも意味がありません。
当時の私は、そのズレをどうにかしたいと考えていました。
まず、Web制作の環境は大きく変わりました。
2014年の秋、「スマホの契約数が初めてガラケーを上回った」というニュースを、このブログでも取り上げていました。今では、スマホで見やすいことは「あると良いもの」ではなく、ないと話にならない前提条件 です。
2018年頃には、WordPressをhttpからhttpsに切り替える作業が一気に増えました。ロリポップやXサーバーでの手順を記事にしたのもこの頃です。今ではhttpsになっていないサイトは、ブラウザに「保護されていない通信」と表示されてしまいます。
2018年末には、WordPress 5.0で「ブロックエディター」が登場しました。慣れ親しんだ編集画面が大きく変わり、戸惑ったお客様も多かったはずです。【要確認:当時のお客様の反応】
そして今は、AIが文章を書いたり、プログラムを作ったりする時代です。私自身も、Claude CodeというAIに、毎朝のブログ下書き作りを手伝ってもらっています。
2013年に「一番簡単なホームページの作り方」という記事で、「コピペよりも手で入力したほうが覚えますよ」と書いていた頃からすると、本当に別の世界です。
ところが、12年前の記事を読み返して一番強く感じたのは、本質はほとんど変わっていない ということでした。
AIを使えば、以前より簡単に高機能なサイトが作れます。だからこそ、12年前と同じ落とし穴があります。
「作れるから付ける」機能は、たいてい使われません。
お問い合わせフォーム、予約システム、会員機能、ブログ、ネットショップ……。全部付けると立派に見えますが、お客様が実際に毎日使うのは、そのうちのいくつでしょうか。
制作前に「この機能は誰が、いつ、何のために使うのか」を一緒に確認する。この手間は、AIの時代になっても省けません。
SEOのテクニックは、この12年でいろいろ変わりました。それでも、検索で評価されるサイトに共通しているのは、役に立つ情報が、継続して更新されている ことです。
そして、更新し続けられるかどうかは、お客様が「自分で更新できる仕組み」になっているかどうかで決まります。ここでも結局、「使いこなせるか」に戻ってきます。
偉そうなことを書いていますが、私自身のサイトも同じです。
2022年にこのサイトをリニューアルしました。そのときは、長年使ってきたデザインに飽きたというのが正直な理由でした。ロゴは、20年ほど一緒に暮らしてきた保護猫たちにちなんで、「犬なのか猫なのか分からない」ものになりました。
機能を足すより、自分が気持ちよく更新を続けられる形にすること。自分のサイトでも、それが一番大切だと感じています。【要確認】
若い頃は、新しい技術を覚えて使うこと自体が楽しかったように思います。【要確認】
60代になった今は、少し見方が変わりました。新しい技術は、お客様の手間を減らすために使うもの だと考えるようになりました。
AIも同じです。AIで制作が速くなった分、浮いた時間を「お客様の話を聞くこと」に使えるなら、それは12年前に私が望んでいた形に近いのかもしれません。
これからホームページを作る方も、作り直しを考えている方も、まずは「自分はこのサイトで毎日何をするのか」を書き出してみてください。それが、本当に必要なホームページへの近道です。
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