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FENで洋楽に出会い、ベースを弾き、いまはWebを作る──60代Web制作者の音楽の話

2026/10/11

AI プログレッシブロック 音楽

日曜日なので、仕事の話は少しお休み

このブログは、WordPressやホームページ制作、神社や御朱印の記事がほとんどです。
でも実は、ブログの中に「音楽」というカテゴリーもあります。

記事の数は多くありませんが、私にとっては仕事と同じくらい大事なテーマです。

今日は日曜日なので、Web制作の話は少しお休みして、60代の今だからこそ書ける「音楽と自分」の話をしてみます。

きっかけはラジオから流れてきた洋楽

中学生になるまで、私が聴いていたのはテレビで流れる歌謡曲でした。

洋楽については、ビートルズという名前を知っていたかどうか、という程度です。

それが、中学2年のある日、深夜ラジオ(DJは糸居五郎)で耳にした洋楽で一変しました。
ABBAやビリー・ジョエルから入って、当時ヒットしていた洋楽を片っ端から聴くようになりました。

英語はまったく分からないのに、FEN(米軍向けのラジオ放送、今のAFN)をよく聴いていたのを覚えています。

「たまたま耳にした」から始まる

2014年に、このブログで「受動的音楽と能動的音楽」という記事を書きました。
当時の日本では、テレビをつけていれば流れてくる歌謡曲は「受動的」に聴けても、洋楽は自分から探しに行かないと聴けなかった。たまたま耳にした1曲をきっかけに、自分から「能動的」に聴きにいくしかなかった、という話です。

アメリカに行ったとき、ラジオでロックもジャズもクラシックも普通に流れているのを聴いて、うらやましく思ったことも書きました。

今はサブスクやYouTubeで、世界中の音楽がすぐに聴けます。おすすめ機能が次々に曲を流してくれるので、「受動的に洋楽を聴く」のも簡単になりました。
便利になった一方で、ラジオにかじりついて知らない曲名を必死に聞き取ろうとしていたあの感覚は、今の若い人にはなかなか伝わらないかもしれません。

聴くだけでは足りなくなって、ベースを手にした

洋楽を聴き込むうちに、プログレッシブロック(プログレ)にのめり込みました。
変拍子があったり、1曲が10分を超えたり、クラシックやジャズの要素が入っていたりする、ちょっと変わったロックです。

聴くだけでは物足りなくなり、私はベースを弾くようになりました。
ベースの師匠の教室に通ったこともあります。その先生が参加していたバンド「孔雀音」のデモテープを聴かせてもらったときは衝撃を受けました。そのデモは自主制作レーベルからカセットで出て、のちにCDになりました。CDのライナーノーツに自分の名前が載っていたのを見つけたときは、正直、少し得意になったものです。

IOというバンドと「Glass Castle」

1988年、それまで活動していたバンド「Fairy」から分かれる形で、新しいバンド「IO」が始まりました。バンド名は私が提案したものです。

1990年には、IOとしてアルバム「Glass Castle」を出しました。私はベースを弾き、1曲を除いて作曲とアレンジも担当しています。発売記念のライブは吉祥寺のシルバーエレファントで行いました。

機材の話を少しすると、メインのベースはRickenbacker 4001でした。ただノイズの問題があって、レコーディングではほとんどIbanezの5弦ベースを使いました。タイトル曲の「Glass Castle」だけはRickenbackerで弾いています。「Love Songs」という曲では、Ibanez Roadstar IIを自分でフレットレスに改造したベースを使いました。

レコーディングのエンジニアさんのアイデアで、CDは見開きの紙ジャケットにしました。当時としては珍しかったと思います。

その後もプログレのバンドだけでなく、ヘヴィメタル寄りのバンドも経験しました。1995年頃には、職場で出会った若いギタリストと一緒に曲を作り、バンドを組んだこともあります。

廃盤アルバムを、ネットで聴ける形に

「Glass Castle」のCDはとっくに廃盤になり、ときどきオークションサイトで見かける程度になっていました。

2018年、このアルバムをダウンロード販売で再び出しました。
1990年当時は、CDを作るにもお金と手間がかかり、置いてもらえるお店も限られていました。それが今では、個人でも音源を登録すれば、ネット経由で世界中の人に聴いてもらえます。

Web制作の仕事をしていると、「インターネットのおかげで、個人でもできることが増えた」という話はよく耳にします。でも、自分が30年近く前に作った作品で、それを実感するとは思っていませんでした。

音楽とWeb制作、似ているところ

60代になって振り返ると、バンドでやっていたこととWeb制作には、似ているところがあると感じます【要確認】。

  1. 自分で作って、自分で届ける:自主制作のカセットやCDも、ホームページも、作るだけでなく「どうやって人に届けるか」まで考えます。
  2. 道具を自分で工夫する:ベースをフレットレスに改造したのも、WordPressのプラグインやコードを自分でいじるのも、根っこは同じ「なければ自分で何とかする」です。
  3. 一人では完成しない:アルバムはメンバーやエンジニアさん、ジャケットを描いてくれた人がいて完成しました。ホームページも、お客様や協力してくれる人がいて初めて形になります。
  4. 基本が大事:派手なフレーズより、リズムを支えるベースが大事。Webも見た目より、表示の速さや分かりやすさといった土台が大事です。

「能動的に」は音楽だけの話じゃない

2014年の記事の最後に、「音楽が好きなら、もっと能動的に音楽を聴いてほしい」と書きました。

今あらためて思うのは、これは音楽に限った話ではないということです。
AIやおすすめ機能が何でも用意してくれる時代だからこそ、「たまたま出会ったもの」を自分から掘り下げていく姿勢が大切だと思います。私がFENの洋楽からプログレに、そしてベースを弾くようになったように、です。

60代になっても、新しい音楽にも新しい技術にも、自分から手を伸ばしていたいと思っています。

まとめ

  • 中学時代、ラジオ(FEN)で洋楽に出会い、自分から音楽を探すようになった
  • プログレにのめり込み、ベーシストとして1990年にIOのアルバム「Glass Castle」を作った
  • 廃盤になったアルバムは、2018年にダウンロード販売で再び聴ける形にした
  • 「自分で作って届ける」「道具を工夫する」など、音楽とWeb制作には共通点がある
  • 便利な時代だからこそ、たまたま出会ったものを「能動的に」掘り下げていきたい

日曜日の雑記にお付き合いいただき、ありがとうございました。
皆さんにも、人生を変えた「ラジオから流れてきた1曲」はありますか。

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